■教会の位階組織
シリア正教会の最高位はアンティオキア及び全東方総主教です。同じく総主教は、全ての主教が参加する聖主教会議の議長を務めます。
マランカラ(インド)における教会の最高位は、東方カソリコスです(先のカソリコス、バセリウス・パウローズ2世の死去のため、マランカラの教会は主教評議会によって一時的に統括されています)。カソリコスはアンティオキアの総主教の司法権の下にあり、聖主教会議及びマランカラ主教会議に説明責任を負っています。カソリコスは、総主教によって任命され、マランカラの聖主教会議の議長を務めます。
全ての大主教管区の首位は、大主教です。大主教は総主教の司法権の下にあり、聖主教会議に説明責任を負っています。大主教は、総主教と少なくとも2人の主教によって任命されます。大主教の管区のいくつかは、総主教直轄区です。そうした管区は、教会の位階制に関係なく直接総主教に説明責任を負います。
各教区は、司祭を割り当てられます。司祭は、その管区の大主教の直接的な司法権の下にあり、大主教に直接の説明責任を負っています。教区は教区の信徒評議会(あるいは委員会)によって運営され、その評議会は教区民によって選出され、大主教によって認められます。
輔祭は、典礼の執り行いについて司祭を補佐します。各大主教の管区は「主教の右腕」と呼ばれる1人の輔祭長を持つことができます。適任で博学な輔祭のみがこの役職に格上げされます。
シリア正教会には聖職の3つの位階があります。
主教職:総主教、大主教、及び主教の位階があります。
司祭職:在俗司祭と修道司祭の位階があります。
輔祭職:長輔祭、福音補祭、副輔祭、伝教者(qoruyo)、そして誦経者(mzamrono)の位階があります。
アンティオキアのシリア正教会へ
(英語原文はこちら:http://sor.cua.edu/Intro/index.html)
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